出典:HONDA公式
HONDAからアフリカツインベースのビッグツアラーが発表されました。昨今のアドベンチャーブームの余波で新型ツアラーまで登場するとは、さすがHONDAさんラインナップに穴がありませんね。
かなり特徴的な外観をしていますがX−ADVが欧州ではかなり人気があるのでその影響でしょうね。
主要スペック
ネーム | NT1100 | |
---|---|---|
型式 | 8BL-SC84 | |
全長 | 2,240mm | |
全幅 | 865mm | |
全高 | 1360mm | |
シート高 | 820mm | |
最低地上高 | 173mm | |
ホイールベース | 1535mm | |
燃料消費 WMTCモード値 | 19.3Km/L | |
燃料タンク容量 | 20.0L | |
車両重量 | 248Kg | |
最小回転半径 | 2.8m | |
エンジン型式 | SC84E | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークSoHC4バルブ直列2気筒 | |
総排気量 | 1082cm3 | |
最高出力Kw(PS) | 75Kw(102PS)7500回転 | |
最大トルクN・m(kgf・m) | 104N・m(10.6kgf・m)6250回転 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 92.0✕81.4/ 10.1:1 | |
エンジンオイル容量 | 5.2L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 1.761 | |
3速 | 1.375 | |
4速 | 1.133 | |
5速 | 0.972 | |
6速 | 0.882 | |
一次減速比/二次減速比 | 1.863/2.500 | |
キャスター角度 | 26°30´ | |
トレール量 | 108 | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) |
後 | 180/55ZR17M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
価格 | 1,683,000円(税抜1,530,000円) |
ベースのアフリカツイン(DCT)から主な変更点
全長が−70mm 全幅−95mm 全高+5mm(+170mmシールド最上位置)
シート高−10mm 最低地上高−37mm ホイールベース−25mm
燃費−2.0㎞/L タンク容量+2.0L 最小回転半径+0.2m キャスター角度+1度
ベースのアフリカツインに比べてスペック上の燃費落ちてますがDCTモデルだからでしょうか
アフリカツインも燃費が19.3㎞/Lに変更されました(1/14更新)
エンジン

シルバーカラーっぽいエキパイ

エンジンカバーが変更されたくらいで基本は一緒のスペック
マフラーが上品になりました。
アフリカツイン譲りの270°クランクエンジンで(Tenere700やMT-07と一緒)トラクションに優れており、また6250回転から最大トルクを発揮しているように低中速トルクが分厚いエンジンです。
フレーム
ベースはアフリカツインと一緒みたいです。ただし足まわりがオンロード向けにセッティングされ直してます。
それとNT1100は重量が248Kgと重いですが実はそこまで重くないという面白いお話があります。
だって先代のツアラーであったVFR1200は重量268kgあってDCTモデルは278kgありました。
そこからベースやフレーム、エンジンが違う全く別のバイクとは言えDCTモデルで30kgも軽くなったビックツアラーなんてそうそう存在しません。
同じくビックツアラーであるヤマハFJR1300Aは289kg(ASモデル296kg)、KawasakiのNinjaH2SXが266kg(SEモデル267kg)とライバルたちと比べても一回り軽いことがわかります。


メーター周り

6.5インチタッチパネル採用の液晶メーター装備!でっかいね
スマホ連動型のメーターです。Android AutoとApple CarPlayが使えるのでバイク用ナビを買う必要はありませんね。もちろんBluetoothもついてます。
大きいサイズのウィンドスクリーン(調整可能)
タンク周り

HONDA上位モデルにつくバッチ

防風性の高いアッパーディフレクターとロアーディフレクター。
足まわり

フロントサスペンションには、インナーチューブ径:Φ43mm、ストローク:150mmのショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークを採用。
フロントブレーキは対向ピストン4ポッドキャリパーΦ310mmのダブルディスク

アルミ鋳造製スイングアームにロッド径:Φ14mm、アクスルストローク:150mmの分離加圧式ダンパー
リアブレーキはシングルポッドキャリパーとΦ256mmのシングルディスク
ヘッドライト&テールランプ&ウインカー

ヘッドライトはLED採用、バイクには珍しいデイタイムランニングライト(デイライト)を装備している。
LEDテールランプ採用さらにエマージェンシーストップシグナルを装備して、急ブレーキ時ハザードランプを高速点滅させて後続車にいち早く伝える。
オートキャンセルウインカー(任意で機能停止設定も選択可能)
その他標準装備
高速道路が楽になるクルーズコントロール
メンテナンスが楽になるセンタースタンド
冬場も温かいグリップヒーター
ETC2.0車載器
価格と他バイクとの比較
日本はDCTモデルのみで税込み1,683,000円
アフリカツインDCTモデルが税込み1,727,000円と価格差44,000円
出典:ヤマハ発動機
国産メーカーで対抗馬としてYAMAHAのFJR1300ASあたりでしょうか、 税込価格1,870,000円 MTモデルが1,540,000円
メンテフリーのシャフトドライブに電子制御サスペンションや電子制御シフト(DCT的な)25Lタンクなどを装備したビッグツアラーです。
まとめ
新型のNT1100を今回はまとめてみました。まるで小さなゴールドウィングのような快適ツアラーであり、現行バイクの中では防風装備が一番充実している一台だと思います。
HONDAから発売してたVFR1200が販売終了してからリッターオーバーのツアラーはゴールドウイングのみであったためその隙間を埋めるためにNT1100が後釜になったようですが、日本では純粋なツアラーの人気はあまり高くなく、どうしてもスポーツツアラーかアドベンチャーバイクに流れてしまいます。
しかしビックツアラーとしてはDCTモデル248kgと他のメーカーと比べても比較的軽いので実は取り回しがこの規模の車体では結構優れているといった面があります
しかし残念ながらあまり人気が出てるとは言い難く、このモデルは短命で終わる可能性もあるのでもしも悩んでいる方がいたら早めに予約したほうがいいかもしれません。
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