【ミドルクラス】YZF−R7をまとめてみた【日常使い】

YAMAHA

出典:YAMAHA公式https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/

2020年の最終モデルで生産終了になってしまったYZF-R6、その後釜として登場したMT-07ベースの新型YZF-R7。今回はこの新型YZF-R7についてまとめてみました。

おそらく最初にこのR7を見て思うのは「R6に外観はそっくりなのに中身はMT-07か‥」とか「見た目だけ」「サーキットは無理」みたいな声があるかもしれませんが、大丈夫!ちゃんとスーパースポーツしてます。

主要スペック

ネーム YZF-R7 YZF-R6
全長 2070mm 2040mm
全幅 705mm 695mm
全高 1160mm 1150mm
シート高 835mm 850mm
最低地上高 135mm 130mm
ホイールベース 1395mm 1375mm
燃料消費 WMTCモード値 24.6Km/L N/A
燃料タンク容量 13L【レギュラー】 17L【ハイオク】
車両重量 188kg 190kg
エンジン種類 水冷4ストローク直列2気筒 水冷4ストローク直列4気筒
総排気量 688cm3 599cm3
最高出力Kw(PS) 54KW(73PS)8750回転 87KW(118PS)14500回転
最大トルクN・m(kgf・m) 67N・m(6.8kgf・m)6500回転 61.7N・m(6.3kgf・m)10500回転
内径×行程 / 圧縮比 80.0✕68.5 11.5/1 67✕42.5 13.1/1
エンジンオイル容量 3.0L 3.4L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.846 2.582
2速 2.125 2.000
3速 1.631 1.667
4速 1.300 1.444
5速 1.090 1.266
6速 0.946 1.149
一次減速比/二次減速比 1.925/2.625 2.073/2.813
キャスター角度 23゜ 24 ゜
トレール量 90mm 97mm
フレーム形式 ダイヤモンドフレーム
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C (58W) 120/70ZR17
180/55ZR17M/C (73W) 180/55ZR17
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
価格【消費税10%】 999,900円 1,595,000円

当たり前ですがR6と比べるとエンジンの最高出力もエンジン特性も全然違います。しかし面白いのは車体の大きさや重量はほとんど同じという事です。

R6は高回転型で10500回転で61.7N・mですがR7は6500回転で67N・m低中速重視なのがR6とR7を比べる上で一番好みが別れてくるところだと思います。

エンジン

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MT-07と同じエンジンです。270°クランクのエンジンでトラクションコントロールに優れており、YAMAHAを代表するエンジンと言ってもいいほどの名機です。

MT-07エンジンをベースにR7用に最適化しています。スロットルプーリーの変更やスプロケット丁数変更でスポーツ走行に最適化したらしいです。YAMAHA曰くパワーと扱いやすさを両立化したらしいです。

フレーム

出典:YAMAHA公式https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/

MT-07フレームをベースにアルミ製センターブレースを追加して剛性を確保しました。

MT-07はスチールフレームを使っているのでどうしても剛性が足りないのです、そのためにセンターブレースを追加して全体的な剛性バランスを上げる必要があるのでしょうね。

メーター周り

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フル液晶多機能メーターです!R6には無かった燃料計も追加されました!(地味に嬉しい)

  • ギアポジ
  • 燃料計
  • デジタルスピードメーター
  • デジタルタコメーター
  • ツイントリップ

ハンドル周り&ポジション

出典:YAMAHA公式https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/

兄貴分のYZF-R1や弟分のR25&R3もトップブリッジが穴開き加工されてるのにR7は加工無しです。その分掃除はしやすいし気にする人もあまりいないかな?

出典:YAMAHA公式https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/

これを見るだけでこのバイクはスーパースポーツしてることがわかります。結構な前傾姿勢です。

足まわり

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足まわりはベースのMT-07とは全くの別物です。むしろこっちはR6寄り

専用の倒立フォークサスペンション、インナーチューブ径41mmで(R6は43mm)フルアジャスタブルまた、倒立フォークになったことでブレーキキャリパーもラジアルマウントキャリパーになりました。

リアサスペンションも、リンク式モノクロスサスペンションになって専用のセッティングが施されています。

ヘッドライト&テールランプ&ウインカー

出典:YAMAHA公式https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/

フルLEDです、フロントのエアダクトがまさかのヘッドライト化、MT-07と同じヘッドライトのシルエットが見てとれます。

テールランプはR1やR6と同じ特徴的なエアダクトがかっこいいです。

その他装備

アシスト&スリッパー機能が追加されています。MT-07には無い装備です。

電子制御もABSのみです

オプションでクイックシフターがUPのみですがあります。価格が税込み18,700円で安いので是非つけることをおすすめします。

価格

価格は税込み999,900円とYZF-R6よりも約60万ほど安くなっています。

同価格帯のフルカウルバイクだとkawasakiのNinja650HONDAのCBR650Rがおりますが、どちらもポジションが優しめであり、どちらかと言えばツアラーのようなバイクとも言えます。

YZF-R7Ninja650CBR650R
エンジン688cm3並列2気筒270°649cm3並列2気筒180°648cm3直列4気筒
最高出力54KW(73PS)50KW(68PS)70KW(95PS)
税込み価格999000円913000円1056000円

写真で比べるとポジションのキツさが一目瞭然です。

まとめ

YZF-R6は正に玄人向けのサーキット専用バイクでした、キツすぎるポジションに高回転すぎるエンジン、燃料計すらない速度計、日常使いではまぁ不便なバイクでした。

対して後釜のYZF-R7はと言うと使いやすくなった反面、肝心の中身はと言うとMT-07のフレームの剛性を上げ、足まわりを強化して、ポジションをキツくしたバイクと人によってはそう感じるかもしれません。

しかし、中型から大型にステップアップした人がいきなりリッターSSを買うには金銭的にも高いハードルがありますし、ミドルクラスSSでもそれなりに高いハードルがあります。

ですがこのYZF-R7の凄いところは、日常で使いやすいエンジンor使い切れるエンジンを乗せ、本格的スポーツ走行もできるだけの足まわりと、スーパースポーツ並のポジションを持った誰でも手が届く価格のバイクという所です。

YZF-R7は2台目、3台目に「スーパースポーツを乗ってみたいけどサーキットなんて行かないしな」「サーキット入門してみたいけどそのためにリッターSS買うのもな」「もうサーキットには行かないけどスポーツ走行できるバイクはないかな?」そんな人向けのバイクだと思います。

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