出典:EU YAMAHAhttps://www.yamaha-motor.eu/de/de/products/motorcycles/adventure/t-n-r-700-world-raid-2022/
YAMAHAのTénéré700に新しいタイプのTénéré700World Raidがヨーロッパで発表されました。
まるでダカールマシンをそのまま持ってきたような見た目であり、またどんなスペックになったかを紹介していきたいと思います。
Ténéré700の紹介はこちらから
主要スペック
ネーム | Ténéré700 | Ténéré700World Raid | MT-07 | |
---|---|---|---|---|
全長 | 2370mm | 2370mm | 2085mm | |
全幅 | 905mm | 905mm | 780mm | |
全高 | 1455mm | 1490mm | 1105mm | |
シート高 | 875mm | 890mm | 805mm | |
最低地上高 | 240mm | 250mm | 140mm | |
ホイールベース | 1595mm | 1595mm | 1400mm | |
燃料消費 WMTCモード値 | 24.0Km/L | 24.6Km/L | ||
燃料タンク容量 | 16.0L | 23.0L | 13.0L | |
車両重量 | 204kg | 220kg | 184kg | |
エンジン種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | |||
総排気量 | 688cm3 | |||
最高出力Kw(PS) | 54KW(73PS)9000回転 | 54KW(73PS)8750回転 | ||
最大トルクN・m(kgf・m) | 67N・m(6.8kgf・m)6500回転 | |||
内径×行程 / 圧縮比 | 80.0mm×68.5mm/11.5 : 1 | |||
エンジンオイル容量 | 3.0L | |||
変速比 | 1速 | 2.846 | N/A | 2.846 |
2速 | 2.125 | N/A | 2.125 | |
3速 | 1.631 | N/A | 1.631 | |
4速 | 1.300 | N/A | 1.300 | |
5速 | 1.090 | N/A | 1.090 | |
6速 | 0.964 | N/A | 0.964 | |
一次減速比/二次減速比 | 1.925/3.066 | N/A | 1.925/2.687 | |
キャスター角度 | 27゜00′ | 24°50′ | ||
トレール量 | 105mm | 90mm | ||
フレーム形式 | ダブルクレードル | ダイヤモンド | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | ||
後 | スイングアーム式 | |||
タイヤサイズ | 前 | 90 / 90-21M / C 54V | 120/70ZR17M/C (58W) | |
後 | 150/70 R18M/C 70V | 150/70 R 18 M / C 70V M + S | 80/55ZR17M/C (73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスクブレーキ | ||
後 | 油圧式ディスクブレー | |||
税込価格(ユーロ価格) | 1265000円(10574€) | 148万〜155万(12874€) | 814000円(7474€) |
車体重量が204kgから220kgまで増加、シート高も890mmと人を選ぶ高さになってしまいました。
他にもタンク容量が7L増え、最低地上高が10mm高くなりました。
日本価格は完全に予想ですが、ヨーロッパでは2300ユーロ(約30万)の値上がり
タンク周り
出典:EU YAMAHAhttps://www.yamaha-motor.eu/de/de/products/motorcycles/adventure/t-n-r-700-world-raid-2022/
16L→23Lと7L容量が増えました。そして特徴的な2つの給油口、これには見た目だけじゃなくて理由があります。
ただのビックタンクにするためじゃなくて車体側面に燃料タンクを取り付ける事により、安定性向上のために低重心化を図っています。
メーター周り
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5インチの反転液晶ディスプレイです。スマホ連動型です、YAMAHAが開発したMyRideアプリと接続できるらしいですが、ナビが画面に表示されないみたいです。
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メーターとタンクに挟まれるようにオーリンズ製のステアリングダンパーを装着しています。キックバック(サスペンションが一気に伸び上がる現象)、を抑える効果があります。

足まわり
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フロントフォークがKYB製のフロントフォークになりました。210mm→230mmのストロークになりました。それとアウターチューブには特殊なコーティングが施されています。
出典:EU YAMAHAhttps://www.yamaha-motor.eu/de/de/products/motorcycles/adventure/t-n-r-700-world-raid-2022/
こちらも新しいリアサスペンションでリザーバー追加とストローク量が200mm→220mmになりました。
その他装備
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大きい変更点としては新型エアクリーナーになって砂や粉塵の侵入をさらに防ぐようになりました。
出典:EU YAMAHAhttps://www.yamaha-motor.eu/de/de/products/motorcycles/adventure/t-n-r-700-world-raid-2022/
シートが2分割できるようになり後部シートを外せばアクセサリーが付けれるらしいです。
その他に
- ABSが(ON/OFF)→(ON/OFF/フロントのみON)
- ウィンカーがLED化
- アンダーガード変更
価格
日本ではまだ未発売なので価格は予想ですが、ノーマルのテネレ700から約2300ユーロの値上がりなので日本円に直すと約30万の値上がりが予想されます。高ければ156万円くらいでしょうか
しかし足まわりはTénéré700よりも更に強力になっていますし、液晶メーターやオーリンズ製ステアリングダンパーなどの通常のTénéré700に無い装備ももっていますので決して高くない、、、いややっぱり高いですね。
まとめ
Ténéré700をよりパリダカマシンに近づけたような、Ténéré700World Raidは足まわりの強化に加え、燃料タンクの増加に伴い本当の意味で”アドベンチャー”バイクになりました。
ただ欠点としてこの日本では間違いなく過剰性能であり、乗る人を選ぶようなバイクなので万人向けでは無いということ、そして走れる場所が少ないということ、
もし購入する気なら最低でも一度はバイクに跨って、できたら試乗してからじゃないと怖くて買えない印象になりました。
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