出典:インドネシアkawasaki https://www.kawasaki-motor.co.id/id-id/
今回は国内メーカーオフロードバイクの片割れであるこのKLX230Sのを紹介したいと思います。
YAMAHAのWR250Rが生産終了になった時、現行バイクで一番オフロード性能が高いバイクとしてこのKLX230が上がるぐらい軽くて優れた走破性を持ち、値段も安くて注目されましたが、現在ツーリング先で乗ってる人を見たこと無いくらい不人気なバイクになっています。
ある1点を除けばとても良い素性のバイクなので、このKLX230Sの魅力を紹介します。
主要スペック
ネーム | KLX230S | KLX230 | |
---|---|---|---|
全長 | 2080mm | ||
全幅 | 835mm | ||
全高 | 1110mm | 1165mm | |
シート高 | 830mm | 885mm | |
最低地上高 | 210mm | 265mm | |
ホイールベース | 1360mm | 1380mm | |
燃料消費 WMTCモード値 | 33.4Km/L | 33.4Km/L | |
燃料タンク容量 | 7.4L | ||
車両重量 | 136kg | 134kg | |
最小回転半径 | 2.2m | ||
エンジン種類 | 空冷4ストローク単気筒/SOHC 2バルブ | ||
総排気量 | 232cm3 | ||
最高出力Kw(PS) | 14KW(19PS)7600回転 | ||
最大トルクN・m(kgf・m) | 19N・m(1.9kgf・m)6100回転 | ||
内径×行程 / 圧縮比 | 67.0mm×66.0mm/ 9.4:1 | ||
エンジンオイル容量 | 1.3L | ||
変速比 | 1速 | 3.000 | |
2速 | 2.066 | ||
3速 | 1.555 | ||
4速 | 1.260 | ||
5速 | 1.040 | ||
6速 | 0.851 | ||
一次減速比/二次減速比 | 2.870 / 3.214 | ||
キャスター角度 | 27.5゜ | ||
トレール量 | 116mm | ||
フレーム形式 | ダブルクレードルフレーム | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック | |
後 | スイングアーム | ||
タイヤサイズ | 前 | 2.75-21 45P | |
後 | 4.10-18 59P | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧シングルディスク | |
後 | 油圧シングルディスク | ||
価格 | 506000円 | 495000円(カタログ落ち) |
気がついたらSモデル(ローダウンモデル)のみになっており、通常モデルのKLX230はカタログ落ちしています。結構オフロード性能が高かったモデルなのになぜ無くしてしまったのかが不思議です。(それと謎の車重+2kg)
値段はほぼ50万円であり、250ccクラスではコストに優れたバイクです。
エンジン
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排気量232cc 空冷4ストローク単気筒/SOHC 2バルブと軽さと中低速トルクに優れたエンジンになります。セローと似た性能でありスペックもそっくり。
カタログ上の数値だけならほぼセローの14KW【20PS】7500回転 20N・m【2.1kgf・m】6000回転と拮抗しています。セローのほうが74.0mm✕58.0mmとショートスロトーク
フレーム
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めっちゃコンパクトに纏まってる!
ホイールベースがセローと同じく1360mmでオフロードバイクとしてはかなりショートホイールです。
ちなみにHONDAのCRF250Lがホイールベース1440mmです。
メーター周り
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良く言えばオフ車っぽいシンプルなメーター、速度計が大きく表示されるのが嬉しいです、他にもオドメーター、デュアルトリップメーター、燃料計、時計を表示します。
悪い点は、2022年のバイクで多機能メーターが主流なのにタコメーターとギアポジションが無いとか正気か・・・
タンク周り&シート周り
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セローやCRF250Lと差別化できる点としてシートがタンクに対して覆いかぶさりフラットに近い形をしているので、ポジションをちゃんと前に持ってこれるのが素晴らしい。
オフロードバイクとしてはポジションを前(正確には車体中央)に持ってこれないと激しい挙動の時リアタイヤと一緒に自分も動いてしまい体が振り回されてしまいますので結構重要なことです。
足まわり
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フロントサスペンションはø37mmの正立フォークでストローク長をフロント158mm、リヤ168mm、またリヤサスペンションはプリロード調整が可能になっています。
ヘッドライト&テールランプ&ウインカー
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大光量60/55Wのハロゲンランプ採用、ウィンカーもハロゲンです。
諸悪の根源。めっちゃ顔がデカすぎる、不人気な理由は間違いなくこのヘッドライトのせい。正直ここのデザインを変えない限りどんなに素性が良くてもCRF250Lには絶対販売台数で勝てない。
競技用モデルKLX230R
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ほとんど値段も変わらず保安部品を外して競技用モデルになったKLX230Rくん。お前本当にさっきのKLX230かよって言うくらいイケメンになってます。デカヘッドライト無いだけでこんなにスタイリッシュになるんですよ
価格
KLX230Sが506,000円とコストに優れたバイクになっています。新車でオフ車が欲しいならかなり手が届きやすい価格です。
比較対象が現行の新型CRF250Lなのですが、こちらもオフロード性能が向上、逆にKLX230Sはより乗りやすいSモデルのみにしたため性能比較をするとそこまでオフ車としての差は縮まった感じです。
まとめ
KLX230はコストとパフォーマンスに優れたバイクでしたが、デザインが足をひっぱりイマイチ人気の出ないバイクになってしまいました。また気づいたらローダウンモデルのみになってしまったため、オフ車としての価値が低下してしまい不人気バイクになっています。
まさにその通りで購入するならヘッドライトのカスタムを前提に考える人もいるくらいです。
オフ車が今欲しいならCRF250Lのほうが満足できると思います。
ただしKLX230Sは空冷オフ車なので水冷に比べて丈夫ですし、元々の素性は素晴らしいバイクなので、デザインを見直しだけで化ける可能性があるバイクだと思います。
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